自動運転のタクシーで問題がおきそうなことをまとめてみました。タクシー運転手は失業するなんて話もありますが、当面先の話であり、今(2021年)タクシーを運転しているなら失業することはないと思われます。
自動運転タクシーの問題点は?しばらく失業はしない理由とは?
自動運転は非常に興味がある分野ではありますので注目はしていますが、今(2021年)タクシーを運転しているなら当面失業することはないと思います。しかし、今後タクシーの求人が減ってくることは予想できます。
以降まとめた問題点を見ればまだまだ課題が多く人でないと対応できなことが多々あります。無人の自動運転タクシーはでてくると思いますが、広い道である程度決まったルートに限りそうです。
あなたが、お酒を飲んだ後に自宅まで送ってくれる無人の自動運転タクシーは、大きな幹線道路に面した場所以外は、まだまだ厳しいのではないでしょうか。
自動運転タクシーの問題点(営業編)
タクシー運転手さんならできるけど、自動運転のタクシーでは難しいと思われる問題をまとめてみました。
手が上がったお客さんへの対応
手を上げたか、頭をかいたか、たまたま手を上げたか判断が微妙なときがあるそうです。女性の方は恥ずかしいので、手を少しだけ出す人もいるようです。ジェスチャーの勘違いで、自動運転タクシーがいちいち停車して渋滞を招きそうです。
精算トラブルで時間がかかるときの対応
お金を持ち合わせていなかった、持ってるカードの決済がうまくいかない、PayPayの残高が足りないななど精算時のトラブルは色々あるようです。自動運転の無人タクシーはトラブルの時いつまで停車し続けて、後続車に迷惑かけるのでしょうか。
予約先に停車場所がない場合の対応
予約場所に行ったら停車場所がない場合が夜の繁華街とか頻繁にあるようです。無人の自動運転タクシーでは微妙な位置に停めて待つとかできなと思われますし、相手に連絡をとってコミュニケーションをとるのも難しいでしょう。
予約先の道路が狭い場合の対応
一方通行などの狭い道路に面した個人宅やマンションにお迎えに行った時、後ろから車が来たらどう対応するのでしょうか?人間ならマンションの駐車場に一時的に停めたり、車が来たらもう1周回るなどの融通が利きます。
自動運転タクシーの問題点(人でないと無理そうなこと)
タクシーに乗るお客さんは、お子さんから年配の方、酔っ払いのお客さんまで様々です。人でないと同じようなサービスや対応ができないことをまとめてみました。
地図にない道や目的地
新しい道や新しい住宅は地図に表示されない場合があります。自動運転のタクシーは番地がないと目的地へ行けません。ここは融通の聞く人がお客さんとコミュニケーションしながら対応しないと無理でしょう。
当て逃げなどの事故時に対応できない
自動運転のタクシーに当ててしまっても、人が乗っているわけではないので、そのまま逃げる車、バイク、自転車が増えそうです。
単純に追突されたら、バックカメラで後ろにいた車のナンバーが映っている可能性はありますが、常にあてられた相手のナンバーなんてわかるわけではないですし、バイクはナンバーが後ろにしかなく、ヘルメットをかぶっているので顔もわかりません。
急に雪が降ってきたときの対応
稀なケースかもしれませんが、お客さんを送っている途中で雪道を通ることになった場合、人間ならチェーンをまくことがきますが、無人なら何も対応できません。パンクしたときも、スペアタイヤに履き替えることもできませんね。
寝てしまったお客さん
夜のお客さんは飲んでいるのでそのまま寝てしまうことも。何度声をかけても起きずに、交番へお世話になることも多いとのこと。自動運転のタクシーなら音声とかで起こす方法も考えられるが、人間が対応するよりは難しいと思われる。自動運転の車はそのときどう対応するのでしょうか?
運転手がいれば交番へ行き対応できますが、自動運転のタクシーが無人で交番へ行っても、お巡りさんは困るだけです。
ゲロを吐かれた時の対応
タクシー運転手で一番嫌なのが、お客に嘔吐されたときと聞いたことがあります。自動運転のタクシーなら少々吐いたとしても、そのままお金を払ってその場から立ち去るでしょう。やりたい放題になる可能性がありますよね。そのまま、次のお客さんを乗せる可能性だってあります。
落とし物の確認ができない
タクシーに忘れ物をしたことはないですか?声かけは自動でできたとしても、目視で確認することは難しい。カメラセンサーとかかなりハイテクなものを準備すれば対応可能だと思うが、シートの下とかに落ちていたら対応は難しいでしょう。
その落としものが携帯だとして、携帯の電話がなっていてもそのまま営業を続けるのでしょうか?そして、誰がいつ交番へ落とし物を届けに行くのでしょうか?
高齢者や身体障碍者の対応ができない
高齢者が大量に買い物をして、買い物カートの荷物をタクシー運転手さんがトランクに載せているのを見かけることがあります。また、足の悪いお客さんが乗り降りでこけても支えられるようにしている運転手さんも見かけることがあります。無人の自動運転タクシーでは無理な対応でしょう。
急いでいるお客さんのの柔軟な対応
朝の通勤時間帯、駅や飛行機に乗り遅れるのを防ぐためにタクシーに乗るお客さんは多いですよね。しかし、自動運転のタクシーの場合は恐らく制限速度で走りますし、先を見越した人間の経験による車線変更の判断などは難しいと思われます。
まとめ
自動運転はすばらしい技術で今後ますます開発は進んでいくと思いますが、人でないと対応できないことも多々あることがわかりました。
タクシーはサービス業(接客業)的な面もあることから、無人の自動運転タクシーが同レベルで対応できるようになるには、様々な課題が残っています。
少なくとも流しで自動運転タクシーがお客さんを乗せるのは、まだまだ現実的ではないと考えられます。せめてタクシーアプリによる決められた場所への配車でないと当面は厳しいでしょう。
完全にタクシー運転手が不要になるのは、遠い遠い未来で、今映画で見ているSFの世界ようになるまでは難しいでしょう。しばらく(かなり)は有人のタクシーと無人の自動運転タクシーと共存する形になるのではないでしょうか。